「最近、ホントに可愛いよね浜路さん。前はちょっと話しかけ辛い雰囲気あったんだけど」
まだ収まらない黄色いざわざわの中、女子の一人が震える肩を抑えながら言った。
「え? 話しかけ辛かった? あたしが?」
「うん、なんかあたし達と違う感じがするっていうか……。次元の違う人だな~って思ってた」
次元って、そんな大袈裟な。あたしは普通のつもりだけど。
「でも小宮君と仲良くなってから変わったんだよね。すんごく親しみやすくなったってゆうか」
「恋する女の子ってカンジになったよね~~っ」
「こっ。恋っ。そ、そうなのかな?」
「うん。小宮君といる時の比奈さん、すっごく嬉しそうだもん。小宮君もまたすんごいデレデレなんだよね~これが。もぉ~アツくてアツくて」
小宮が? デレデレ?
ボボッと更に顔が熱くなった。も、もしかして頭から湯気出てない?
「で、でも小宮。あたしにキスもまともにしてくれないよ? エッチだって迫ったら逃げるし……なんか怯えてるし……」
指をいじいじさせながら言うと、
「あ……それ、わかるな、あたし」
人垣の中に埋もれてた小さな女子が、鈴の音の様な可愛い声で言った。
あ、このコ……上田理香子ちゃん。
4月の終わり頃、あたしにエッチの相談をしにきた……。

