――なんだろう、この気持ち。
 
 
小宮が欲しい。でも言葉にすると何かが違う。
うまく言えないけど違う。
 
 
今まで何人もとエッチしてきた。
自分から求めたこともあった。
 
抱かれる夜はなんだかホッとして。
 
楽しくて気持ちよくて、あったかくて――だからそれだけでいいと思ってた。
 
温もりをくれるのは、誰でもいいと思ってたんだ。
 
なのに――――
 
 
小宮の温もりは、どこか特別。
 
 
他の誰よりもずっとずっと気持ちいい。
 
心の底からポカポカして、ふわふわする。その中には、くすぐったいほどの甘酸っぱさが――
 
サクランボを食べたみたいな甘酸っぱさが、あたしを包んでくれるんだ。
 
 
このふわふわは、何なのかな――