「比奈さんっ!?」
 
 
あたしを見た小宮の声は完全にひっくり返ってた。
 
それもそのはず。あたしはセクシーなレースのブラとショーツというあられもない姿なのだ。
 
その上から着てるのはスケスケのキャミソール。全部ピンク色という甘々さ。
 
はっきり言ってこれを買った時はもんのすごく恥ずかしかった。店員さんに冷ややかな目で見られてる気がして。
 
 
小宮はというと、これまたトランクス一枚というあられもない恰好。
 
体からホカホカと湯気を立て、頭にはバスタオルを被って、びっくりまなこであたしを見てる。
 
もうパンツ穿いちゃったの? 早いよ小宮。
 
心の中で舌打ちしつつ、あたしは後ろ手にドアを閉め、ガチャリと鍵をかけた。