そんなこんなであっとゆう間に1時を回った。
へろへろになりながらレタスを剥く。これが最後のレタスだといいなぁ~……。
「比奈さん。大丈夫? 疲れた顔してるよ」
空きグラスを下げてきた小宮が心配そうに声をかけてきた。
全然大丈夫じゃないよ小宮。頑張ってるあたしにチューのご褒美ちょーだい。
「大分お客さんも減ってきたことだし。後片付けの前に小宮君と一休みしてきていいわよ、比奈」
「わっ! 本当!? ママ!」
目を輝かせるあたしにママは頷き返してくれた。
「やった! コーヒーでも飲も、小宮!」
早速小宮の手を取る。
あ。レタスとか触った後だった。すぐに手を離して洗い場に向かう。
コックを捻って手を洗ってると、ママが大人しく待ってる小宮に話しかける声が耳に入る。
「こんなコに付き合ってくれてどうもありがとうね、小宮君」
なんだか嬉しげな声。
こんなコって、どういうコなのママ?

