はぁ~……。
 
 
「ちょっと比奈。鬱陶しいよ。何回ため息ついてんの」
  
 
放課後。教室の机に突っ伏してため息をついてたら、無二の大親友に温かい言葉をいただいた。
 
  
「だって小宮……あれから放課後一緒に帰ってくんない……」
 
ぐすん、と涙ぐむ。
 
麻美は呆れた顔でジュースパックのストローを弄った。
 
「あの顔を比奈に見られたくないだけでしょ。ボロボロだったもんね」
 
うーん……。
 
「……そうなのかなぁ?」