「どうしちまったんだよ比奈」 「どうしたって……」 「お前、最近おかしいぞ」 おかしい? あたしが? 「前は誘われたら、どこにでもすぐ駆けつけたじゃねぇか。店の手伝いだってそんなに真面目にしてなかった」 そんなの……今はお店がピンチだから、状況が違うだけで。 「俺達から離れていく気か? 俺達、仲間だろ?」 「なに言ってんのイツキ。当たり前じゃない。みんな大事な遊び仲間――」 「違う」 イツキの瞳が鋭さを増した。 「家から飛び出した仲間だ」 「え?」 その一瞬、風の音が消えた。