「比奈、ちょうど良かった。話があんだ」 渡り廊下から、機嫌良さげな顔のイツキが、あたしの元にやってきた。 ちょっと冷や汗。隣にはイツキが気に入らない小宮がいる。 また不機嫌になっちゃうかも、と横目で小宮を見る。 ん? どうしたんだろう小宮。真っ青な顔しちゃって。 微かに唇が震えてる。 近付いてくるイツキはあたしの横の小宮に目をとめた。 だけど、機嫌が変わる様子はなくて、ニヤッと意味深な笑みすら浮かべてみせた。