しゃがんだ姿勢のままよろめいた足は、後ろに下がっていって。 危ないと気付いた瞬間、躓いてバランスを崩してた。 あっ、と声をあげる間もなく天を仰ぐ。 頭をぶつけるのを覚悟した。 だけど。 「比奈さん!」 慌てた声と同時に引かれるあたしの手。 ぐいっと強く。強く。あたしを引き起こす。 次いであたしの背中を支えてくれる、温かいもの。 地面への激突を防いでくれる、その温かい手の主は―― 小宮。 小宮だ。 信じらんない。