「比奈さんっ! どうしたの!? 目が、目がすわってるよっ!?」
 
  
あたしの体の下で必死に叫ぶ小宮。
 
「そう? いつも通りだよ~」
 
何故だかにんまり笑ってしまう。頬が勝手に緩む。
 
「ノド、乾くね。熱くない?」
 
あたしは、小宮の腰の上に跨ったままテーブルに手を伸ばした。
 
まだ残ってるピーチジュースの缶を取って一気に飲み干す。
 
喉の渇きが潤って気持ちいい。
 
体が熱くて溶けそうだったんだ。