集合場所に着いて先生の話を聞いた。もちろん先生の話は全カットです。

担任「うっし、帰るぞー」

どこまでもてきとうな担任。うっしとか牛ですね、わかります。お前のあだ名てき牛な。てきとうな牛。…痩せてるのにこのあだ名は少し可哀想かな。

水川「次朝食だよね」

『うん。楽しみ!メニューなんだっけ?忘れちゃった』

水川「俺も忘れたw」

『本当?w』

帰り道、水川と話しております。涼華たちはまだ大島たちと話しているからつまらん。
私から話題提供しなくても水川のほうから提供してくれるんで会話する分には負担はかからない。…が、櫻井の視線がヤバい…振り向いたら今すぐにでも食われそうだ。

『あー、箱根関所楽しみ!』

水川「その前にロープウェイ乗るんだよね。大涌谷(おおわくだに)?だっけ?黒卵もらえるらしいよ」

『それ食べると寿命のびるんだよね、絶対食べないと』

水川「そうだね(ニコッ)あ、もう着いたよ」

もう旅館に着いてしまった。まあ、そんなに水川と話さなくていいだけマシか。朝の空気とかただの空気だし。

担任「じゃあ、朝食の時間に遅れないようになー。各部屋に移動してくれ」

皆はぞろぞろと旅館の中に入って行くが私だけ突っ立ったままだ。だってさ…櫻井になんかされるかもじゃん?1番遅れて入った方が…あ。1番早く行けばよかったか。待ち伏せされることもないだろうし。やってしまった…。けどこれは櫻井に何かされることを前提にとった行動。もしかすると何もされないかもしれない。それを信じよう。

旅館への階段を登り、入り口に向かう。
自動ドアが開かれ、私は中に入った。