嘘つき少女

夏樹「皆で遊ぼうよ!涼華たちもいるし!」

未玖「ん、おっけー!じゃあ櫻井、またねぇ!」

何故だろう、大島と話しているときより声が1オクターブぐらい高くなった気がするのは。そもそも1オクターブってどのくらいや。言葉の響き的に好きです。オクターブとかかっこよくね。

櫻井「おー」

でもちゃんと(?)対応してやってるんだよね、こいつ。そこは褒めてやるか。

水川「神村?」

『へっ?!』

どうやらぼーっとしていたらしい。水川の話にてきとうに相づちうっていたがそれも忘れてしまった。はぁ、もっと集中しないとね。

水川「大丈夫か?ぼーっとしてたけど…」

『うん、大丈夫(ニコッ』

なんだかんだでこいつも良い奴。だが私は櫻井のほうが好みやな。さりげない優しさとかめっちゃ好みです。

水川「あ、そだ」

水川は何かを思いついたように手のひらに拳をぽんっと当てた。ひらめいた!的な。

水川「水川[君]じゃなくて隼人って呼んでよ(ニコ」

で、でたー。下の名前で呼べってか。嫌だね!誰が隼人だ!私が呼びたいのは涼介じゃあ!
なーんて言えるはずもなく

『うん、わかった(ニコッ)けど、いきなり呼び捨てはキツいから君付けでいいかな?(上目遣い』

身長差って素晴らしい。上目遣いができるだけで好感度に差が出るからな。上目遣いパワーハンパないっす。

水川「っ(照)うん、それでもいいよ。下の名前で呼んでくれるだけで嬉しいよ(ニコ」

本当に嬉しそう。そんな顔されたらもっといじりたくなるわぁ。

『じゃあ、隼人君も私のこと下の名前で呼んで…?』

それならいっそ原型がわからなくなるぐらい甘えてやる。まあ普段から原型なんて留まってないんですけどね。

水川「う、うん。わかったよ、凛音(ニコ」

…自分から頼んだ身として言っちゃダメだと思うが…

私の下の名前で呼ぶな馬鹿野郎