ドアを閉め、上履きを脱いだ。
さっきと同じで皆を起こさないようにそーっと布団に向かった。起こしたらシャレにならないからね。

布団に入り、目を瞑った。
まだ唇の感触が残ってるな…。明日には消えてるといいんだけど。無駄にドキドキするわ。

櫻井も私のことが好き。
その事実がまだ受け止められなかった。
あんなにひどい態度とっていたのにさ。なんか逆に怖い。
いつから私のことが好きだったんだろうなぁ…。気になって仕方が無い。たぶん、私が櫻井のことを好きになるずっと前から。

…けど、さっきのはただの遊びだったんじゃないかっていう疑いも完璧ないわけではない