よし、じゃあ入りますか。

ガチャ

涼華「あ、やっと来たー!」

歩夢「遅いよー」

予想通り最初に駆け寄って来たのはこいつらだ。さすがに遅すぎたかも。

夏樹「ねーねー、凛音ぇ」

ちょ、何それキモい。語尾伸ばすな気色悪い。

未玖「凛音がどっか行ってる間にさー、布団並べてたんだけどぉ」

美咲「1つだけ別の列になっちゃったんだよねー」

あ、はい。私にそこへ行けと。つかキモいって。ぶりっ子か。あ、ぶりっ子か。

床に視線を移すと、坂巻たちの言うとおり、1つだけ列から離れた布団が置かれていた。きっつきつだな…。悪意はないんだろうけど(部屋の狭さが原因)あまり良い気はしない。けど遅れた私が悪いから仕方ないか。

『そうなんだー。んー、私そこに行くよ!』

美咲「えっ、いいの?」

『うん!(ニコッ』

未玖「ありがとー。凛音ちょー優しー!うちが行こうかと思ってたんだけど助かったよー」

はぁ…思ってもないこと言うなよ。私が言える立場じゃないんだけどさ。お前が1人で寝るとか想像できん。

涼華「えー、私凛音と一緒に寝たかった…」

歩夢「私も…」

この2人は坂巻たちよりはまだマシかな。可愛げがあるからギリ大丈夫。

『仕方ないよ!(ニコッ)またの機会に一緒に寝ようね!』

涼華・歩夢「うん!」

絶対そんな機会こない。一生ね。