えー、ロビー(?)に着いたんですが案の定私たちがビリでした。誰のせいだよこんちくしょう。
そして皆お買い物中。大したものないのによくそんな食いつけるね。どうせ友達(笑)とおそろのストラップとか買うんだろ。誰かと一緒じゃなきゃダメな奴がすることな。私には到底理解できないけど。マジであいつらの頭の中どうなってんの。

それはさておき…水川との約束もあるしこっそり抜けますか。

in廊下

コツコツコツ…

今2組は風呂に行ってるし、3組は1組の部屋から遠いから私の足音がよく聞こえる。
こうして1人になるのも久しぶりな気がする。ぼっち最高。落ち着くね。

こんな時間がずっと続けばいいのに。誰とも関わらず、1人で…さ。まあそんなの無理だろうけど。

ガチャ

部屋に入っても電気ついてないから暗い。えーっと、スイッチスイッチ…。

うし、ついた。やっぱ明るいのが1番よね。暗いと何も見えないし。

コンコン

ノックの音がした。爽やか君か…。
私は玄関に向かい、偽りの笑顔でドアを開けた。

『ふふっ、待ってたよ』

水川「ごめん、遅れた?」

さすが爽やか君。時間に対しても細かいのね。だけど大丈夫。全然遅れてないよ。

『ううん。遅れてないよ!(ニコッ』

水川「そっか。よかった」

『それで、どうしたの?』

水川「ん?」

『何か話すことがあって、私を呼んだんだよね?(ニコッ』

あーもうめんどくさい。今作り笑いする気になれないんだよね。早く用件言ってよ。そして帰れ。

水川「う、うん…。その、さ…」

『ん?』

わざと首を傾けて先を促す。仕草にも気を使うとかどんだけよ。

水川「…もごもご言ってても仕方ねぇよな。単刀直入に言う」

『うん』

何を言われるかなんて思ってない。ただ早く終われとしか思ってないよ。