担任「ごちそうさまするぞー」

あれ、もうそんな時間?早いね。

んじゃあ毎回恒例の…

キットカット!←

女子E「手と手を合わせて…ごちそうさまでした」

皆「ごちそうさまでした」

ふぅー、やっと終わったー。
修学旅行って基本ぼっちになれないから辛い。主にグループ、または班行動だからね、1人大好きな私には1番困るのよ。

皆自分たちの部屋へと戻っていく。私も戻ろ。

水川「神村」

『?』

なんですか爽やか君。そんなしかめっ面で呼ばないでよね。爽やかじゃないぜ。

水川「その…風呂入り終わったらさ、お土産買う時間あるじゃん?」

うちの学年は3クラスあって、クラス交代で風呂入るんだよね。他のクラスが風呂入ってるときはお土産買ったり部屋でくつろいだりできる。まあ、お土産っていっても旅館に売ってるやつだから大したことないんだろうけど。

『うん、そうだよ』

水川「そんときさ…付き合ってくんね?」

は?私、1人だけ抜けて部屋でゴロゴロしようと思っていたのにさ。ぼっちになろうと思っていたのにさ!その計画をお前はぶち壊しにする気か。
まあ、断らないけど。断ったらなんか申し訳ない。

『うん、いいよ(ニコッ)どこで待ってればいいかな?』

水川「そうだな…部屋にいてくれて構わないよ。俺が行くから。203号室だよね?」

ちょ、何それかっこいい。どのぞのイケメンさんですか。俺が迎えに行くよ的な。さすが爽やか学級委員。そこらの男子たちとは格が違いますな。少女漫画に出てきそう。

『そうだよ(ニコッ)来るのって何時ぐらい?』

水川「お土産買う時間が19時半から45分までだから…35分に行くよ」

『わかった(ニコッ)待ってるね(にへ』

水川「うん。じゃあまた後で」

『ばいばーい』

水川がいなくなったのを確認すると、私は軽いため息をついた。
はぁ…一体なんの用なのよ。ぼっちタイムをなくさないでよね。

…あ、やべ。涼華たち先に行っちゃった。早く行かないと…。