つ、着いたぁ…。
デジカメ事件(笑)から1時間後に着きました、旅館です。
あれからほぼ無言だったんだけど…。私も話しかけなかったし、櫻井も話しかけてこなかったし。まあ…私の場合、話しかけられなかったんだけどね。
暇だったから本読んでた。あ、ちなみに私乗り物酔いしないよ。
櫻井なんか他のやつと話してたし。別に気にしてないけどさ。

にしてもこの旅館…

『少し古い感じがするね…』

見た目で判断してはいけないとよく言うけど私が想像していたのはこう…西洋的な感じの。こんな和風の旅館だとは思わなかった。そもそもホテルじゃなくて旅館って時点でダメだったのかもしれない。金の問題だな。つまり大人の事情。大人の事情にはなるべく触れないようにしよう。

涼華「んね…。まあ、広そうだしいいじゃん!」

あんたポジティブだねー…。そろそろうっとおしくなってきた。
ポジティブすぎも注意な。周りから引かれるぞ…。

櫻井「何贅沢言ってんだよ。我慢しろ我慢」

涼華「我慢しますー」

……。
はっ、私は今何を…((
心の中に邪悪なものがいたぞ!いつものことだけど!別の種類の何かがあった。
私、自分のこともわかってないな…。

水川「早く中入ろう」

『そうだね』

頼むからマシな旅館であってくれ…。