只今旅館に向かっております。

『海だ、きれー』

キラキラ光ってる。きれいだね。だが夕日に照らさせた海の方がきれいだ。あれ最高。

櫻井「だな」

水川「そうだね」

お前に言ってねぇよ。つかなんで後ろにいるのにわざわざ返事すんだよ。櫻井にも話しかけてないけどさ。独り言だったんだけど。

櫻井「カメラ見せて」

いきなりなんですか。まあ、皆に聞こえないように小声で言ってくれたのは嬉しいんですけど。

『はぁ?見せる必要あんの?』

櫻井「ないけど…なんとなく?」

なぜに疑問形…。私にきかれても困る。
仕方ないな、見せてやろうか…私の写真技術を!

『はい。早く返してよ』

櫻井「わかってる」

櫻井はそう言うと私のデジカメをいじりだした。

『あ、これ上手く撮れてない?』

櫻井「んー、普通。上手くもねぇし下手でもない」

うざ、素直に認めろよバァカ。

櫻井「あ、けどこれはいいと思う」

『あぁ、鶴岡八幡宮で撮ったやつ?これは自信あるんだよね』

ベストショットです。私写真向いてるんじゃね。…調子乗りました。さーせん