嘘つき少女

『お待たせ

櫻井「ん

椅子に腰掛け、筆箱からシャーペンと消しゴムを取り出す。…何書こう。修学旅行とか苦い思い出しかないんですが。というか帰って早速宿題やる私って超優秀。


『ねえ、何書く?

櫻井「あー…鎌倉探検はとっても貴重な体験でした、とか

『ん、綺麗事並べろってことでしょ

櫻井「まあ、そんなんだな

えーっと?私は、この修学旅行を通して、と…。ぱっと見まともなこと書いてあるなーって感じがあればこういうのはなんとかなる。そして行埋めで段落あけまくって字大きく書く。みんなやるよね。

『黄粉飴のおっちゃんの商売の仕方が汚いと思いました。ああいう大人にはなりたくないです。純粋に生きたいです!!!!

櫻井「それ、本当に書けば?wwって純粋に生きるとかもう手遅れだろw

『それな、お前もじゃん

櫻井「否定はしない

『なにそれw

櫻井「ははっwww

やばい、誰かと一緒に(電話越しで)宿題やるとか超楽しい。そう感じるのも櫻井だからなのかもしれないけど。
いつもだったら音楽を聴きながら書いてるはずなのに。
この時間がずっと続ければいいのにと思ってしまう自分が悔しい。櫻井に負けた気分。

櫻井「あー、このままずっと話しててーな

『はっ?!

櫻井「あ?

私の心読めるのかよこいつ怖いよ!!!!思わずシャー芯折っちゃったじゃん!!!!!シャー芯かわいそう!!!!!!!!
いや、なんでこいつあっさりと恥ずかしいことを言っちゃうかな?私の心臓持たないんだけど…。

『いや…なんでも、ない、です

櫻井「?あっそ。あ、お前今何行目?

『へっ?あ、あぁ…。7行目だけど

櫻井「早っ!俺まだ3行目

『カスいな、私の足元にも及ばん

櫻井「うわ…上から…

まあ、行埋めは私の得意技ですし