だが涼華たちが坂巻チームのところに行くことで私のぼっち時間が増える。喜ばしいことだな、うん。

未玖「…」

坂巻の元気がない。ふむ、こいつも元気がないときがあるのか…。初めて知った。いつもげんき&ウザ度MAXだからね。あとぶりぶりだし。

『未玖?どうしたの?』

未玖「へっ?う、うん。大丈夫!(ニコッ」

『そっか。無理しないでね?』

未玖「うん!ありがとう!」

上辺だけの会話は得意である。無理しないでねとか命令に近いよな。無理すんなとかバリバリ命令形。したくてしてんじゃねぇよ。まあいいや。並ぼ並ぼ。

涼華「よーし、行こ!」

こいつ完璧仕切ってやがる。坂巻のポジション奪ったのか、さすがです。

食堂に向かう途中坂巻を観察していたが、なんか失恋したような顔してる。…え?失恋したような?
自分で言ったくせに少し戸惑った。失恋したようなってことはあれか。あのとき覗いてたのはお前か。まあ確証はないんだけど。だって目が死んでるしぼーっとしてるんだもん。さすがに疑うでしょ。…じゃあ私っていつも失恋したような表情してんのか。