凛音side

1つ、1つと階段を踏みしめながら上る。
確かに誰かいた。だが、誰なんだ…?もしかしたら全然関わりのない人かもしれない。そしたらすぐ広まってしまう。ということは水川もその情報を耳にするんだよな。マジヤバいなそれ。

まあ、どうすることもできないし見てた奴に任せる。それしかできることがないしね。うん、このことは放置ってことで!

『にしてもあいつ、よくあんなことできるな…』

唇に手をあて、そう呟いた。
櫻井はキスが上手だ。なんというか…あいつの色に染められそうというか…。油断した食べられてしまうかもしれないってことだな、うん。
舌入れられそうになったときは驚いたなー、次のキスは絶対舌入れてくるぜ、あいつ。

2階に着いて203号室に向かった。何もなければいいんだけど…。

ガチャ

涼華「りーんーねー」

あ、ある意味何かあったわ。涼華が激おこぷんぷん丸です。少し古いかな?

『ご、ごめん…遅れた…』

涼華「遅れたじゃないでしょ!もうすぐで朝食の時間だよ?!」

お前はオカンか。そうつっこんでやりたい。
っていうかもう朝食の時間か。誰のせいでこんなに遅れたと思ってんのよ…。

『じゃ、じゃあ並ぶ…?』

涼華「あったりまえでしょ?!ほら、皆も行くよ!」

あれ?今思ったんだが、涼華が皆をまとめてないか?坂巻も素直に従ってるし…。ほう、涼華も成長したんだな。嬉しいよ。

…私だけ取り残されてる気がする