one chance

目をあけてみると目の前には天井。

「美音、大丈夫?」

三つ編みの子だ。

「疲労による失神って先生が言ってたけど

無理しないでね。なんかして欲しいこと

ある?

なんでもいいからね」

真面目そうな男の子だ。

そんな優しい微笑みに甘えてみようとお

もって、声を振り絞って一言。

「み..ず…」

ケホッ…コホッ.ゴホッ

「みず」

私は小さな子供のようにそっと声を発し

た。

それを察したパーマのかかった女性が

ペットボトルの水をさしだした。