あなたがユーフィーニナと
呼ぶようになってから
私も征ちゃんじゃなく
赤宮くんと呼ぶようになり
それが慣れ始めた
中学3年の時だった

顧問
「赤宮。お前は岳山高校に行け。
そこは、学力でも、バスケでもトップだ
お前なら十分行けるはずだ。」

征也
「ありがとうございます。
高校はそこにします。
ユーフィーニナも連れてはいけないでしょうか?」

顧問
「カルターナか。
まぁー、あいつも成績優秀だしな
大丈夫だろ。向こうの先生に
言ってみよう。」

征也
「ありがとうございます。」



ユーフィー
「いやよ。私は赤宮くんと
同じ高校には行かないは。」

征也
「なぜだ。ずっと一緒にいると
言っただろう。
あの約束は嘘だったのか?
ユーフィーニナ」

ユーフィー
「嘘じゃないは。
私は征ちゃんと一緒にいると言ったの。
赤宮くんじゃないわ。」

征也
「征ちゃんも赤宮くんも
僕だ。だから一緒に来い。」

ユーフィー
「私はあなたの道具じゃないわ!!
あなたと同じ高校には絶対に行かない!
私はもう、行く高校は決めたの!」

征也
「そこはどこだ?」

ユーフィー
「あなたに教えるつもりはないは。」

征也
「そうか。こんな手を使うのは
卑怯だが、仕方ない。
君の両親に話はつけている。
断ることはできない。」

ユーフィー
「そんな!!そんな卑怯なこと!!」

征也
「君は僕のものだ。
わかったな。勝手なまねは許さない。」

ユーフィー
「………。わかりました。
あなたと同じ高校に行きます。」

征也
「それでいいんだ。ユーフィーニナ。
愛しているよ。」

ユーフィー
「ありがとう。」

私は行きたかった高校をやめ
赤宮くんが行く岳山高校の
入試を受け。合格をした。

ユママ
「おめでとう!ユーフィー!!
高校もまた、征也くんと同じね!!」

ユーフィー
「ありがとう。お母様。」

ユパパ
「さすが我が娘だ。
パパも鼻が高いぞ!!」

ユーフィー
「ありがとうございます。お父様。
お父様の名を汚さぬようにがんばります。」

ユパパ
「そんなことない!
お前は普通に楽しい生活を送れ!
汚すなど思うな。わかったな?」

ユーフィー
「ありがとう。」

ユーフィー
あぁ。私はこれからずっと
征ちゃんの道具として
使われるのね。
もう。昔の彼は戻ってこない。


中学を卒業し
私たちは岳山高校へと進学した。

征也
「ユーフィーニナ。
お前は僕のものだ。
誰にも触れさせない、
だからお前も僕から離れるな。
裏切るな。わかったか?」

ユーフィー
「わかっております。
私は赤宮くんのもの。
あなたから離れることはありません。」

征也
「愛しているよ
ユーフィーニナ」

ユーフィー
「私もよ、赤宮くん」

こうして、偽りの愛
出口のない生活が始まりました。