大我
「おい。黒崎!
付いてきてほしいとこってどこだよ!
京都まできて。誰に会いたいんだよ。」

辰人
「会えばわかります。
着きましたよ!」

大我
「がくざん?
岳山高校!!!!
おい。ここって!!」

辰人
「はい。ここはインターハイで
優勝した高校で、
なおかつ、ユーフィーニナさんの高校です。」

大我
「なにしにここに来たんだよ!」

辰人
「会いたいんです。
赤宮くんとユーフィーニナさんに。」

大我
「そこに俺を連れてくるか?!
1人で来いよ!!」

辰人
「前に言っていたから。
赤宮って言うヤツに会いたいって
だから連れてきたんです。」

大我
「あぁー。そんなこと言ったな!」

??
「あれ?どうしてこんなところに?」

辰人
「ユーフィーニナさん!」

ユーフィー
「久しぶりですね?
どうしてこんなところに?」

辰人
「赤宮くんに会いたくて!」

ユーフィー
「赤宮くんに?
なら、案内するわ。
付いてきてください。」


トントン
ユーフィー
「失礼します。
黒崎 辰人さんと神谷 大我さんが
お見えになっています。」

征也
「通してくれ。」

ユーフィー
「どうぞ中へ。」

辰人
「ありがとうございます。
あと。ユーフィーニナさんにも聞いてほしいので
中に入ってください。」

ユーフィー
「私も?!
わかりました。」

征也
「久しぶりだね。辰人。」

辰人
「お久ぶりです。赤宮くん。」

大我
こいつが赤宮 征也。

征也
「で、そちらの方は
初めましてだね。神谷 大我くん。」

大我
「どーも。」

辰人
「赤宮くん。単刀直入に言います。
ユーフィーニナさんを預かりに来ました。
これは、ユーフィーニナさんの
ご両親も省略済みです。
なので赤宮くんは引き止める権利はありません。以上です。」

ユーフィー
「何を言っているの!
私は彼から離れることはできないって!」

征也
「どうやってそんなことができたのかわからないが
ユーフィーニナのご両親から
そのけんの話は昨日聞かされている。
どうぞ。連れて行ってくれてかまわない。」

ユーフィー
「赤宮くん!!!」

征也
「なんだい?不満でもあるのかい?」

ユーフィー
「いいえ。何もありません。」

辰人
「言っていいんですよ。
ユーフィーニナさん。
もう。大丈夫なんですから。」

ユーフィー
「黒崎くん。
私はこの2年間耐え続けてきました。
あなたがいつか戻ってくれると信じて。
あなたの犬になり道具になりました。
でも、心のどこかでは
わかっていたんです。
昔の赤宮くんには戻れないって。
少しでもあなたに反発するために
髪を切りました。
覚えてはいないと思いますが
初めてあなたに会った時に
言ってくれたんです。
君の髪の毛は綺麗だって。
だから褒めてくれた髪の毛を切りました。
何の効果はない。
そうわかっていても
切りたくて仕方なかった。
私はあなたの本当の犬には
なっていないって証明したかった。
でも、もう。いいんです。
そんなこと。
私はようやく自由になれる。
だから最後に言わせて?
赤宮くん。いいえ。征ちゃん。
私は、昔のあなたが
大好きでした。
さようなら。」

征也
「さようなら。ユーフィーニナ。」


私はそう言って2人を連れ
その場から立ち去った。
そのあと。征也は1人泣いていたことは
誰も知らない。

征也
「ユーフィー………。」