ユーフィー
今日はいい天気ね。
青藍高校。ここね。
さすが新設校。
とても綺麗ね。
体育館はどこかしら。

ユーフィー
「あのー?すいません。
体育館ってどこにあるかわかりますか?」

??
「体育館?何の用だかしんねいけど
今から行くから一緒に来れば?」

ユーフィー
「ありがとうございます。」

??
「ふん。ここ体育館。
誰に用事?」

ユーフィー
「…………。いた。
あの子に用事があります。」

??
「黒崎か?」

ユーフィー
「えー。黒崎 辰人 (くろさき たつと)。」

やっぱり辰人だ。
私の光。

??
「おい。黒崎。
お前に用事だってよ!!」

辰人
「僕にですか?
誰でしょう?
あっ。ユーフィー!!!」

ユーフィー
「辰人!!」

私は思わず辰人に
抱きついてしまった。

ユーフィー
「ごめんなさい。
あなただったのね。
黒崎 辰人。
赤宮くんが見に行けと言った
理由がわかったわ。
久しぶりね。元気そうでよかったわ。」

??
なんだこいつ。
まるで二重人格のようだ。

黒崎
「お久ぶり。ユーフィーニナさん。」

??
「おい、黒崎。こいつ誰だ?」

黒崎
「あっ。神谷くんは知りませんでしたね!
咲奈さんと同じ
中学のマネージャーをしていた。」

ユーフィー
「ユーフィーニナ・カルターナです。
よろしくお願いいたします。
あなたのお名前は?」

神谷
「俺か?
俺の名前は神谷 大我 (かみや たいが)だ。よろしく。」

ユーフィー
「神谷 大我。
ふーーん。あなたに会えて嬉しいわ。」

大我
「そりゃー。どうも。」

辰人
「で、ユーフィーニナさんは
どうしてここに?
あなたは京都の岳山高校に
入学したはずでは?」

ユーフィー
「赤宮くんに頼まれて
東京まで出てきたのよ。」

辰人
「だったらもう
他の4人には会ったってことですね。」

ユーフィー
「えぇ。会ってきたわ。」

辰人
「そうですか。
監督。すいませんが少し話をしてきても
いいでしょうか?」

監督
「かまわんがすぐに戻って来なさい。」

辰人
「わかってます。
では、少しの間抜けます。」

ユーフィー
「神谷くん。またどこかで
お会いしましょう。
それと。皆さんにもご挨拶をしなくては
初めまして、青藍高校の皆さん。
私、ユーフィーニナ・カルターナと
申します。
これからたびたび合うと思いますので
なにとぞよろしくを。
では、失礼します。」

神谷
あいつ本気で何者なんだ。
嫌な感じだ。関わりたくないやつだな。

監督
ふーん。
ユーフィーニナ・カルターナか。
厄介なやつが見に来たものね。