ユーフィー
「遠回しは無しで。
あなたたち、秀学の皆さんを
見に来ました。」

蘭丸
「そんなことだろうと
思っていたよ。
で、何かつかめたか?」

ユーフィー
「まぁ。さすが秀学と言っていいですね。
皆さんの能力もスタミナも全て
完璧と言っていいほどです。
怪我のケアーまでもね。
それに、あの高橋 樹理くん。
あの子はそこそこ秀学の中でも
やりての選手マークしておきます。」

蘭丸
「お前にそんなに褒められるとはな。
高橋。あいつはうまいぞ。」

ユーフィー
「それでも勝つのは
赤宮くんたちがいる岳山高校よ。」

蘭丸
「やって見なければわからない。
それに、俺たちだけではないぞ。
強豪校は。」

ユーフィー
「わかっています。
ここに来る前に桐皇に行ってきました。
残念なことに立花くんは
中学時代と変わらない程度の
能力でしたね。」

蘭丸
「そうか。まぁーあいつは
仁義を尽くしていないだけだがな。」

ユーフィー
「そうですね。」

蘭丸
「お前はいつから犬になった。」

ユーフィー
「突然ですね。
私は昔から赤宮くんの彼の犬ですよ。」

蘭丸
「昔のお前たちは
幸せそうだった。
お前も笑顔が絶えなかった。
でも、今のお前は笑顔どころか
微笑みすらない。
まるで全てに絶望してるかのように。
お前はまだ光があるはずだぞ。」

ユーフィー
「私は彼が光を見失ってから
同じように光を見失ってしまったわ。
もう、光なんてどこにもないのよ?」

蘭丸
「それは、お前自身が隠しているからだろう。
自分が光を浴びてしまえば
赤宮を置いていってしまう
そう思っているのだったら
それは違うぞユーフィーニナ。
お前はもうわかっているはずだ。
自分が何をすべきなのか。」

ユーフィー
「知ったようなことを
言わないでください。
もう、昔の彼、征ちゃんは
戻ってこないの。
もう昔のように
笑って幸せな日々なんて
過ごせないのよ。」

蘭丸
「なら、俺があいつに光をみせてやる。
だから、お前は光を見失うな。」

ユーフィー
「無理よ。彼には誰も勝てない。」

蘭丸
「俺たちが勝てなくても
残りの誰かがお前たち岳山を倒す。」

ユーフィー
「そう。期待しているわ。
次に会うのはインターハイ。
その時まで、せいぜい頑張ることね。」

蘭丸
「赤宮に伝えとけ。
俺は仁義を尽くしてお前に挑むとな。」

ユーフィー
「わかりました。伝えておきます。」


蘭丸
必ず笑顔を取り戻す。
ユーフィーニナ。だから光を忘れるな。