「光希。光希!」

バラエティー番組を見ていて途中で寝てしまった光希。
最後の結末が気になったのか俺に聞いてくる。

「知らねぇよ。それより、風呂入ってこい 。」

ほんとに手がかかかるな。

なんて思いながらも、この生活は好きだ。

朝起きたら俺以外の温もりがある、
誰かが自分の作った朝御飯を食べてくれる、
そんな普通の事が嬉しくてたまらなかった。

そんな事より、あのバラエティー番組面白かったか?微妙だったような。

とか言いつつ、光希が寝たときに二重録画をする。俺は相当コイツにハマってる。


『うきゃぁー、遼矢!録画してくれたの?』
「ああ。」

録画の再生リストを見て変な声を出す光希。

「ここで寝るなよ。眠いならベッドで寝ろ。」

バラエティー番組の録画を見ている光希だが、既に眠そう。

こりゃ、俺が上がった頃にはここで寝てるな。

『ふぁああい。』

どうやら、返事をして来たらしい。
それにしても、俺まで眠くなる返事。


早めに上がるか。