「気に入った?」
にこっと笑って問いかけてくる
稜さん。
その顔にまたキュンとした。
「はい!!
こんな観覧車見たことないです。乗るんですか?」
「当たり前やん。
観覧車は乗るもんやで☆笑」
「じゃあ早く行きましょうっ♪」
あたしはとにかく早く
この観覧車に乗りたかった。
外から見るとすごく綺麗で
乗って見る景色もきっと綺麗
だから早く見たい。
そう思って走った。
「莉央ちゃ-ん
もうちょっとゆっくり行かん?
俺若くないから限界やわ。」
「え-!!
稜さん体力なさ過ぎですよ!!笑」
「だって21やもん。
こうしとけばゆっくり行けるな?」
そう言って稜さんは
あたしの手を握りながら歩いた。
何??この状況?!
緊張で観覧車どころじゃない!!!!
しかも観覧車は密室…。
あたしどうにかなる!!!


