どんどん話題を提供し、相手からも引き出す真尋に、優しい笑みを浮かべて頷きながら、時折鋭いツッコミを入れてくる千晶。

私は端の方で、ひたすら笑って、飲んで、食べているだけだ。

2人になったからといって、真尋のようにできる訳もなく・・・

お酒が入れば、その場はなんとかなるけど、相手からアドレスの交換を求められても、のらりくらりと拒否する私に“その先”があるはずない。

「忘れないうちに言っとく。明日、うちの会社のサッカーの試合があるから、応援に来てよ」

友人も少なく、彼氏もいなくて暇してる私を、千晶はこうやって、いろんな事に誘ってくれる。

千晶が会社の人と飲む時も、ちゃっかり一緒に参加する事もある。

そこは、ちゃんと?『若年層男子』がいない飲み会を狙って行っているが・・・