それから「あっ!」と言う間に結婚を決め、今は、結婚準備に追われている。

婚約者への遠慮もあり、私達と過ごす時間は、ぐんと減ってしまった。

週末毎に、3人で飲んでいるようなものだったからな・・・

寂しいけど、「もう、大変!」なんて言いながらも、幸せそうに笑う真尋の顔を見ていると、こちらまで嬉しくなってしまう。

そんな訳で、最近は千晶と2人でいる事が多い。

そうそう。飲み会で、高野主任のほっぺにチューしてくれた、ノリのいい友人とは千晶の事だ。

あれ以来、高野主任は千晶を気に入り、時折「千晶ちゃん、元気?また飲もうね!」と、声をかけられる。

真尋がいない寂しさも手伝って、2人で“夜の街”に出かける事が増えた。