キスの意味

ハハッ!と渇いた声で笑う塚本さん。なんとなく納得できなくて、声を上げていた。

「塚本さんと白石さん、だ、抱きあっていました!」

パッと私を見た塚本さんと、目が合う。

フゥ~と大きく息を吐いた塚本さん。

「とりあえず、『彼氏のフリ』を引き受けると言ったら『よかった。ごめんなさい』て泣き出してしまって・・・どうすればいいのか困って、背中を擦っただけなんだけど・・・そんな風に見えたか・・・」

塚本さんの行為に、深い意味はない?でも!

「『陽平さん』て白石さんが呼びました。塚本さんも『雪乃さん』て呼んでました」

「聞こえたんだ」と、塚本さんは頭を掻いた。

「元カレと会う時は、名前で呼び会おうって事になって。『塚本さん、嘘つくの苦手そうだから、今日は私の事を名前で呼んでください』て言われて。『それとも、練習の為に一日デートをしましょうか』なんて、白石さんが言い出すから。『じゃあ、今日にします』て・・・」

なんか、白石さんに誘導されてる?それだけ必死だったって事かな?

それにしても・・・塚本さん、焦ってる?段々、ちゃんと話せなくなってるように見える。