「どうした?」

塚本さんに聞かれ、慌てて首を振る。

「いえ!・・・グラブって、どうすればいいですか?」

グラブのはめ方を教わり、3メートル程離れて、キャッチボールを開始する。

『バシッ!』

グラブに収まる、ボールの感触が気持ちいい。

手加減して、取りやすい所に投げてくれる塚本さん。

「もう少し強くっても大丈夫です!」

「了解!」

何回か投げて、少しずつ離れていく。

「結構、楽しいです!!」

「だろ!」

たかがキャッチボールだけど、こんな風に体を動かすの、久しぶり。

なんか、気持ちいい!

「私、二人姉妹なんです!」

「うちは、男二人!」