―次に目が覚めたら、もう11時を過ぎていた。私がモソモソしていたら、千晶も目を覚ます。

寝過ぎのせいか、少し頭はボーッとするけど、痛くないし、気持ちの悪さもない。いいんじゃない?ほぼ、復活!て感じ。

千晶も「お腹すいた~」なんて言ってるから、大丈夫そう。

浴槽にお湯を張り、2人で入る。身体がスッキリしたら、もう、100%!て感じになった。

父の作ってくれていたしじみのお味噌汁に、梅干しを入れたおにぎり、玉子焼き、冷蔵庫にあったキャベツともやしをレンジでチンして、我が家では定番の塩ダレをかけて。

簡単だけど、それなりのお昼ご飯になったんじゃない?

2度寝で目覚めた後、だいぶ頭がはっきりしたので、昨夜の大失態を反省しながら、記憶の穴埋め作業を2人でする。ちょっと難しく言ってみたが、要するに昨夜どうだったか、お互いに話すってだけなんだけど。

千晶も私の事を「こりゃ、つぶれるな」と思って見ていたそうで、自分の事よりも、お互いの様子の方をよく覚えていた。

千晶の話を聞きながら「ええっ!?」「情けない」を何度言ったか・・・千晶の方も「マジ!?」「ないわ~」なんて呟いていた。