しばらく無言で歩き、不意に立ち止まった千晶が呟いた。
「夜のプールって、水の中も真っ暗だよね・・・」
3人で顔を見合わせ、回れ右をした。黙ったまま、ひたすら早歩きで真尋の家に逃げ帰った。
今、思い出しても笑っちゃうよ。高校の先生達に、自分達だけの変なあだ名を付けたり・・・
そうそう。あだ名といえば、一週間ほど前、真尋からメールが届いた。
『呼び名を決めました』
何の前置きもなく、突然そう始まった。誰の?と思いながら続きを読む。
『塚本さん→つかもん
吉野さん→よしぴー』
「・・・」
疲れていた私は『了解』とだけ返した。こういう時の真尋には、逆らえない。
ごめんね、塚本さん。どっかのゆるキャラみたくなっちゃって・・・とりあえず、心の中で謝っとく。
生ビールの2杯目が空きそうな頃、高野主任に声をかけられる。
「沙映ちゃん、千晶ちゃん。日本酒って、飲んだ事ある?」
「「ないです」」
「ここ、いろんな日本酒が置いてあるんだよ。女の子でも、おいしく飲めるお酒もあるよ。寒くなってきたし、熱燗なんて、どう?」
「夜のプールって、水の中も真っ暗だよね・・・」
3人で顔を見合わせ、回れ右をした。黙ったまま、ひたすら早歩きで真尋の家に逃げ帰った。
今、思い出しても笑っちゃうよ。高校の先生達に、自分達だけの変なあだ名を付けたり・・・
そうそう。あだ名といえば、一週間ほど前、真尋からメールが届いた。
『呼び名を決めました』
何の前置きもなく、突然そう始まった。誰の?と思いながら続きを読む。
『塚本さん→つかもん
吉野さん→よしぴー』
「・・・」
疲れていた私は『了解』とだけ返した。こういう時の真尋には、逆らえない。
ごめんね、塚本さん。どっかのゆるキャラみたくなっちゃって・・・とりあえず、心の中で謝っとく。
生ビールの2杯目が空きそうな頃、高野主任に声をかけられる。
「沙映ちゃん、千晶ちゃん。日本酒って、飲んだ事ある?」
「「ないです」」
「ここ、いろんな日本酒が置いてあるんだよ。女の子でも、おいしく飲めるお酒もあるよ。寒くなってきたし、熱燗なんて、どう?」



