「っっ!!」

なっ、何よ、それ・・・?

塚本さんらしからぬ乱暴な言葉を吐きながらも、真剣な眼差しに、目が逸らせない。

気っ、気になるって、私がちゃんと食べているかどうかが?確かに身体は小さめだけど、心配されるほど、痩せているって訳でもないし・・・私、こういう席で、かなり食べている方だと思うけど・・・塚本さん、見てるよね?

じゃあ、何が気になるの?・・・塚本さんには、白石さんがいるでしょう・・・?

何も言えずに、ただただ、塚本さんと見つめあっていた時、出入り口の襖が開く。

「お待たせしましたー!お先にご注文いただいた、生ビール2つ、お持ちしました!」

「はーい!もらいます!」

たっ、助かった・・・!

不自然なくらい元気な声で答える。

テーブルの上に生ビールを置くと、お姉さんは、眉尻を下げて笑った。

「いつもありがとうございます!」

私達がいつも利用しているこの座敷は、縦に細長い造りになっている。

わざわざ奥まで上がってもらう事もないと思い、追加注文した物は、出入り口で受け取るようにしている。

「いえいえ、こちらこそ!」

と、ペコッと頭を下げた。