昨夜の寝不足と、午前中の様々な緊張は、自分で思っていたより、ずっと私の身体を疲れさせていたようだ。
焦る気持ちを落ち着かせるように、先程買ったライムミント味のタブレットを、2粒、口に放り込む。
ここから野球場まで5分もかからない。2時には間に合う。大丈夫!
軽く息を吐いて、車のエンジンをかけた。
総合公園の下の駐車場に車を止める。
負けて、帰ってしまったチームもあるのだろう。朝より、駐車してある車が少ない。
ボディバッグと野球帽を掴んで車を飛び出し、小走りでテントのある芝生広場を目指す。
時折すれ違う、野球のユニフォーム姿の人達には、小さく頭を下げておく。
2人組のユニフォーム姿の人に、頭を下げてすれ違った直後、声をかけられる。
「さえちゃん!?」
えっ?立ち止まって、振り返る。このユニフォームは、一試合目に対戦した相手だよね・・・?
野球帽で、顔は少し影になっているが、知り合いではないと思うけど・・・
「あの・・・」
何と言おうか困っていたら、一人の人が、ニヤッと笑って言った。
「おっ、“ さえちゃん ”で正解だった?」
何!?もしかして、みんながそう呼んでいるようだから、そう声をかけてみたって事?
焦る気持ちを落ち着かせるように、先程買ったライムミント味のタブレットを、2粒、口に放り込む。
ここから野球場まで5分もかからない。2時には間に合う。大丈夫!
軽く息を吐いて、車のエンジンをかけた。
総合公園の下の駐車場に車を止める。
負けて、帰ってしまったチームもあるのだろう。朝より、駐車してある車が少ない。
ボディバッグと野球帽を掴んで車を飛び出し、小走りでテントのある芝生広場を目指す。
時折すれ違う、野球のユニフォーム姿の人達には、小さく頭を下げておく。
2人組のユニフォーム姿の人に、頭を下げてすれ違った直後、声をかけられる。
「さえちゃん!?」
えっ?立ち止まって、振り返る。このユニフォームは、一試合目に対戦した相手だよね・・・?
野球帽で、顔は少し影になっているが、知り合いではないと思うけど・・・
「あの・・・」
何と言おうか困っていたら、一人の人が、ニヤッと笑って言った。
「おっ、“ さえちゃん ”で正解だった?」
何!?もしかして、みんながそう呼んでいるようだから、そう声をかけてみたって事?



