後から尚子さんに聞いたのだが・・・
怖いもの知らずに見える藤田さんだが、基本的に体育会系なので、縦の関係は大事にしているそうだ。
高校の先輩で、上司でもあった高野主任( 県内有数の進学校で、尚子さんも同じ高校の卒業生だ )、同じ“ 野球人 ”として尊敬する倉本さんには、頭が上がらないそうだ。
倉本さんを見上げていた私は、視線を動かした倉本さんと不意に目が合う。
倉本さんは薄く笑った後、少し離れたベンチに座った。
こんな時なのに、ちょっと泣きそうになる。
私のつけるグダグダスコアブックに、文句を言うのは倉本さんだけだ。
でも、一番スコアブックを見てくれるのも倉本さんだ。
よし!もう大丈夫!
「藤田さん、お願いします!」
藤田さんを見つめて言ったら、藤田さんは少し肩を竦めた。
その日は、藤田さんの厳しい指導の下、スコアブックをつけた。おかげで、私が記入したスコアブックの中で、一番きちんと記録された( 全部ではないが )スコアブックとなった。
怖いもの知らずに見える藤田さんだが、基本的に体育会系なので、縦の関係は大事にしているそうだ。
高校の先輩で、上司でもあった高野主任( 県内有数の進学校で、尚子さんも同じ高校の卒業生だ )、同じ“ 野球人 ”として尊敬する倉本さんには、頭が上がらないそうだ。
倉本さんを見上げていた私は、視線を動かした倉本さんと不意に目が合う。
倉本さんは薄く笑った後、少し離れたベンチに座った。
こんな時なのに、ちょっと泣きそうになる。
私のつけるグダグダスコアブックに、文句を言うのは倉本さんだけだ。
でも、一番スコアブックを見てくれるのも倉本さんだ。
よし!もう大丈夫!
「藤田さん、お願いします!」
藤田さんを見つめて言ったら、藤田さんは少し肩を竦めた。
その日は、藤田さんの厳しい指導の下、スコアブックをつけた。おかげで、私が記入したスコアブックの中で、一番きちんと記録された( 全部ではないが )スコアブックとなった。



