「え~!全然わからないですぅ!」と言いながら、自分の居場所がもらえたみたいで、ちょっと嬉しかった。
実際スコアブックをつける事は、私には本当に難しくて、ネットを見たりしながら、ちょっとぐらい勉強したって、こんなものだ。
それでも、せっかく与えてもらった仕事だ。できていなくても、野球中年達のがんばりを、私も真剣に見届けよう!いつもそんな気持ちで、試合中スコアブックをつけている。
ダメだな・・・自分で決めた事なのに、忘れてた。
よくわからない感情に、振り回されるのはやめよう!
自分の中で静かに決意して、スコアブックをつけ始めた。
藤田さんは、まだ私を見ている。
何か言われるのかな・・・と思った時、誰かが、藤田さんの前に立った。
顔を上げて見れば、倉本さんだった。
「うちのスコアブックは、水野がつける。これからも、ずっとだ」
藤田さんを見下ろし、静かに言う。
「倉本さんが納得してるなら、自分が言う事はありません」
倉本さんを見上げ、藤田さんも静かに答えた。
実際スコアブックをつける事は、私には本当に難しくて、ネットを見たりしながら、ちょっとぐらい勉強したって、こんなものだ。
それでも、せっかく与えてもらった仕事だ。できていなくても、野球中年達のがんばりを、私も真剣に見届けよう!いつもそんな気持ちで、試合中スコアブックをつけている。
ダメだな・・・自分で決めた事なのに、忘れてた。
よくわからない感情に、振り回されるのはやめよう!
自分の中で静かに決意して、スコアブックをつけ始めた。
藤田さんは、まだ私を見ている。
何か言われるのかな・・・と思った時、誰かが、藤田さんの前に立った。
顔を上げて見れば、倉本さんだった。
「うちのスコアブックは、水野がつける。これからも、ずっとだ」
藤田さんを見下ろし、静かに言う。
「倉本さんが納得してるなら、自分が言う事はありません」
倉本さんを見上げ、藤田さんも静かに答えた。



