「いえ、そういう意味では・・・」
藤田さんが口ごもる。
「いいんだよ、これで」
いつもニコニコしている真中さんが、少し強い口調で言うと、藤田さんは私の隣から離れていった。
私は、何だか申し訳なくって、真中さんにペコッと頭を下げた。
「大丈夫!」とでも言うように、真中さんはいつものように優しく笑ってくれた。
しかし、それから以降も、藤田さんは私の隣にきては「そこはそうじゃない」とか「ちゃんとこのプレーもつけろ」とかごちゃごちゃ言っている。
うるさいな・・・と思いながらも、本当の事なので、私は黙って、藤田さんに言われたようにスコアブックをつけていく。
という訳で今回のスコアブックは、所々、
ものすごくきちんと記入されている( 本当はこれが当たり前なんだろうが ) ものとなった。
スコアブックをつけている時は、試合の全てを記録するので( 私はできていないが )片時も、試合から目が離せない。
ましてや、私がつけているスコアブックを、ジッと藤田さんに見られている時もあるのだ。
そんな緊張する状況のなか、それでも私は目の端で、塚本さんと白石さんの姿を探していた。
藤田さんが口ごもる。
「いいんだよ、これで」
いつもニコニコしている真中さんが、少し強い口調で言うと、藤田さんは私の隣から離れていった。
私は、何だか申し訳なくって、真中さんにペコッと頭を下げた。
「大丈夫!」とでも言うように、真中さんはいつものように優しく笑ってくれた。
しかし、それから以降も、藤田さんは私の隣にきては「そこはそうじゃない」とか「ちゃんとこのプレーもつけろ」とかごちゃごちゃ言っている。
うるさいな・・・と思いながらも、本当の事なので、私は黙って、藤田さんに言われたようにスコアブックをつけていく。
という訳で今回のスコアブックは、所々、
ものすごくきちんと記入されている( 本当はこれが当たり前なんだろうが ) ものとなった。
スコアブックをつけている時は、試合の全てを記録するので( 私はできていないが )片時も、試合から目が離せない。
ましてや、私がつけているスコアブックを、ジッと藤田さんに見られている時もあるのだ。
そんな緊張する状況のなか、それでも私は目の端で、塚本さんと白石さんの姿を探していた。



