台車を止めた白石さんに、声をかける。

「中は、ドリンクですよね?」

急に声をかけられて、びっくりしたようだが、私の顔を見てニコッと笑った。

「はい!飲み物が5本と、紙コップ・保冷剤です」

可愛い~!そのきれいな笑顔に見惚れてしまいそうになる。

発泡スチロールの箱の蓋を開け、中を見せてくれる。

肩に掛けていたクーラーボックスを下ろす。

「この中に、一緒に入れませんか?」

ガチャッ!と音をさせながら、私もクーラーボックスを開ける。

スカスカの中を見て、また笑顔になる白石さん。

2人で発泡スチロールの箱から、クーラーボックスに飲み物を移す。

「ありがとうございます!え~と・・・」

「水野です。今日はよろしくお願いします、白石さん!」

私は、ペコッと頭を下げた。

「こちらこそ!緊張していたんですけど、みなさん、いい方ばかりですね。なんか、学生時代に戻ったみたいでワクワクしてきました!」

両手を合わせ、瞳をキラキラさせて話す白石さん。