「彼女から・・・もう別れてるんだから、“元カノ”か・・・留学した後に、手紙が届いたんだ」

塚本さんの“元カノ”さんは、草花が大好きで、『本番のイギリスで、ガーデニングを勉強したい』というのが夢だったそうだ。

夢の話をする元カノさんは、瞳がキラキラしてて、塚本さんも、そんな彼女を見ているのが、とても楽しかったそうだ。

元カノさんの話をする塚本さんも、とても優しい瞳をしていて、私がこれまでに見た事ない表情(かお)している。

「『応援する』て言ったんだ。でも、あくまでも“夢”だと思ってた 」

でも彼女にとって、それは遠い夢ではなく、実現させようとする夢だった。

その夢を叶えれば、塚本さんと離れる事になる。

元カノさんは、塚本さんと、自分の“夢”との板挟みになり、悩んだ末、一つの決断をした。