「離して……っ!」
「ムリだし」
「なん、で……?」
仁ちゃんが居なくなってから、楓君はわたしのことを気にかけてくれるようになった。
「あいつに頼まれたから」
「え……?」
あいつ……?
「お前を……っそばで見守ってて欲しいって」
「ウソ……ッ」
だって、いつ……?
「あいつ……今日夢に出て来やがった。奈友が泣いてるから、夜になったらクリスマスツリーに行ってやってくれって」
…………
ウソだ……。
ウソだよ。
なんで……?
仁ちゃん。
「死んでもなお、お前のことが心配でたまんねーんだろうな」
「……っく」



