……仁ちゃん。 仁ちゃん! どこ? どこにいるの? 声のした方をキョロキョロ見渡す。 だけど人が多過ぎて、どこにも仁ちゃんの姿は見当たらない。 「仁ちゃん……っ」 どこ? どこにいるの? お願い。 空耳だったって言わないで。 来て、くれたんだよね……? 思わず立ち上がって辺りを探った。 仁ちゃん……。 仁ちゃん! 「奈友!!」 「……っ!」 背後から聞こえた声に、振り返る間もなく腕を引かれて抱き締められた。