仁ちゃんは、大学生になってから幼さが抜けて、大人っぽさが目立つようになって来た。 身長もまだ伸びているらしくて、羨ましい限りだ。 「俺が言ってんのは中身だって」 え。 あ、そっちね。 「それなら、仁ちゃんだって変わってないよ」 昔のまんま。 温かさで溢れてるもん。 「そうか?変わっただろ」 「ううん!変わってないよ。わたしの大好きな仁ちゃんのまんま」 「ふはっ、なんだそれ」 照れたようにはにかむ仁ちゃん。 その笑顔が、わたしは今でも大好きなんだよ。