それからは毎日笑いながら過ごした。


仁ちゃんはいつだって優しくて、ドジでマヌケなわたしを助けてくれた。


頼りがいがあって、みんなからも好かれていて。


カッコ良くて、わたしの自慢の彼氏。




「奈友、キス……していい?」



え……?



「う、ん……いいよ」



だって、大好きだから。


わたしだって、仁ちゃんとそういうことがしたいっていうか。


ちょっとだけ思っていたりもする。


いや、でも恥ずかしいんだけどね。


えへっ。



でもやっぱり、付き合ってるとそういうことを意識しちゃう。



「目、つぶって」



「う、うん」



ーードキン


ーードキン



そう言われて目を閉じると、唇に軽く触れるだけのキスが落とされた。