遥「茉美!!!」
萌「っ!!」

梨「茉み……」

グサッ

次は莉奈の心臓に刺さる。

梨「…………っは…………」

バタンッ

遥「りなぁああああああ!!!!」

萌「っ!!ハル!その人から離
れッ!」

グサッ

じわじわと痛みが走る。

自分の血が生暖かい……。

だんだん立っていられなくなる。

バタリッ

萌「ハるっ!大じょぅ……」

萌の声が聞こえなくなって視界もボヤけてくる。

刃物を持った人は萌の方へ歩いてく。

遥「も……ぇ……に…げ……て……」

そして、私の意識はここで途切れた。

:
:

私……死んじゃったのかな?

そりゃ死んだよね。なんたって刺されたんだから……

…。ってか、なんで私達が殺されなきゃいけないの?

私達、何も恨まれるようなことしてないじゃん。

……ザワザワ……

ん?なんだか騒がしい。さっきまで静かだったのに。

恐る恐る私は目を開ける。

遥「……っ!?」

目を開けるとそこは歴史の教科書や歴史系のアニメをリアル化した街並みだった。

女の人も男の人も昔の姿をしている。

遥「……ん?……ん?」

うまく言葉に表せない。

茉「……んっ……。」

聞き覚えのある声が聞こえた……茉美だ。