遥(この人も……ちゃんと笑うんだ…)

私は、斎藤さんの笑顔に見とれてしまった。

斎「……?どうした。俺の顔に何かついているか?」

遥「ぁ、ぇ…いえ!な、何でもありません!///えっと、案内の続きお願いします!」

斎「…?あぁ。わかった」

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遥「ひ、広い!」

ここが…これから私が住む部屋…。

私は部屋を見て、目を輝かせる。

私の家はマンションで私の部屋は5~6畳ぐらいの普通の広さ。

この部屋は萌の部屋と同じくらい広い。

確か、萌の部屋で12畳あるって言ってたな……。

遥(…っていうか、部屋で盛り上がってるの私だけだろうな…)

くそっ……なんか恥ずかしい…///

斎「着替えたらさっそく夕食の支度をしてくれと近藤局長が言っていた。」

遥「は、はい。わかりました…えっと…台所がわからないんですが…」

斎「俺がそこまで案内する。早く着替えてこい。」

遥「はい!」

私は部屋のなかに入り、窓の隣に置いてあるタンスを開け、中に入っていた服を取りそれに着替える。

遥「着替えました。」

……ガラッ……

遥「ちょっと…服がブカブカなんですが…」

斎「ここには着物はないからな…ひとまず袴で我慢してくれ。」

遥「わかりました。」
(そりゃそうだよね…ここには女の人なんて一人もいなかったんだもの…)

斎「…台所まで案内する…。来い…。」

遥「はい!お願いします」

そうして私は斎藤さんに案内してもらいなんの心配もなく台所についた。

斎「では、俺は近藤局長に着物の件について相談しにいくので失礼する。」

遥「はい。…斎藤さん!案内ありがとうございました!」

斎「ああ。…夕食、楽しみにしてる///」

斎藤さんは顔を真っ赤にさせながら言い、台所を後にする。