幕末桜。~ バクマツザクラ。~

こんな萌の声を聞くのは初めてだ。
耳が痛くなってくる。

遥「もえぇぇぇ!!!やめて!やめてぇぇぇ!!」

梨「本当に間者じゃないんです!だからやめて!」

茉「……ぃ……ぃゃ…!!」

萌「は…はぁ…はぁ…本日…二回目だよ……刺されるの…は…はは…」

土「この俺でもガキを刺し続けるのは胸にくる。早く本当のことを申せ。お前は何者だ?」

萌「僕は…宮内…萌浬…。僕の家は剣術一家…。はぁ…。こ…れでも、剣の腕はあるんだよ?…」

土「そんなこと聞いてるんじゃねぇ!!!」

ズシャッ!

萌「ぐっ!!あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」

次は肩から横腹にかけて斬られる。

遥「やめて!やめてよ!!…めてっ…!!」

刀で斬られる鈍い音と萌の叫び声でまた耳が痛くなってくる。

土「長州の奴等は何をたくらんでる?!!!」

萌「…はっ…はっ…そんなの…知ら…ないよ…」

土「…チッ!」

グサッ

太股…手…足…顔…萌の姿は赤で染まっていく。

私達は真っ赤になった萌を見ることしかできない…。

助けにいくこともできないことに腹が立ってくる。

萌「う"わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

萌の叫び声が響いてる中、拷問室の入口から誰かが入ってきて土方さんに近付く。

土「何だ。山崎。」

山「桝屋(ますや)の主が長州の間者だという情報が入りました。」

土「じゃあ、こいつらは……?」

山「長州の間者ではないと思います。」

近「間者ではないというのは本当だったのか!!」

梨「本当だってさっきからいってんでしょーが!!」

山「それと…副長…」

土「……なんだ?」