今宵、月下の夜に

そんなやり取りをしているとお客さんがやってきた。


もー先輩っと膨れている彼女に合図する。



「いらっしゃいませ」


二人同時にお客さんに目を向けた。

周りを見渡してこちらを覗き込むようにやってきたのは年配の男性。


「よろしいかな」

落ち着いた低めの声が響いた。