今宵、月下の夜に

「滝沢先輩、このガーベラの花はこっちでしたっけ?」

彼女が持ってるのは赤いガーベラ。花言葉は神秘的な美しさ。日持ちもよくとても綺麗な見た目から人気の花だ。


「うん。そこで大丈夫。それと、もう瑠奈でいいよ」


一生懸命店頭に花を並べている彼女に優しく言った。二つしか違わないのに愛ちゃんは私を先輩と呼んで敬語を離さない。