今宵、月下の夜に

でもそこにいたのは別の人。


優しい目をした女の人。

その人は私の手を掴んで抱き上げた。


震える体を優しく包み込む体温。

自分の着ていたコートをかけてくれる。



「もう、大丈夫」


耳元で何度も囁く優しい声。


その声を何度も聞いてるうちに気づけば眠りに落ちていた。